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ReadyBoost の設定による処理速度の違い

Windows 7 の ReadyBoost(レディブースト)の機能を把握したので、続いて ReadyBoost の効果を測定したいと思います。

処理速度の測定(複数のソフトウェアを同時起動した時の処理速度)を、メインメモリが 1GB のノートパソコンで行います。

メインメモリを 3GB から 1GB に変更したのは、ReadyBoost の効果を把握しやすくする為です。

ReadyBoost に使用するのは、BUFFALO の USB メモリ(容量 8GB/USB 2.0)です。

ReadyBoost 用に用意したのではなく、前から持っていた USB メモリです。

ReadyBoost に使用できるかどうかは、設定してみると分かります。「このデバイスには、システムの高速化に使用される必要なパフォーマンス特性がありません」と表示された場合は、ReadyBoost に使用できません。(画面右下から再テストすると設定できるケースもあります)

処理速度の測定結果

測定内容 測定20回の平均値
ReadyBoost なし 5分49秒6
FAT32 4GB 1分50秒5
NTFS 8GB 1分56秒1
exFAT 8GB 1分48秒4

測定結果の詳細1 ※測定方法について

  なし FAT32 4GB
1回目 8:17.0 4:53.0
2回目 5:59.0 2:35.0
3回目 5:46.0 2:15.0
4回目 5:55.0 1:50.0
5回目 5:13.0 1:22.0
6回目 5:03.0 1:17.0
7回目 4:53.0 1:25.0
8回目 5:05.0 1:48.0
9回目 5:26.0 1:23.0
10回目 5:24.0 1:28.0
11回目 6:10.0 1:30.0
12回目 5:30.0 1:37.0
13回目 4:45.0 1:28.0
14回目 6:08.0 1:22.0
15回目 6:20.0 1:23.0
16回目 5:55.0 1:54.0
17回目 6:13.0 1:43.0
18回目 6:19.0 1:51.0
19回目 6:13.0 2:02.0
20回目 5:58.0 1:44.0
平均値 5:49.6 1:50.5

測定結果の詳細2

  NTFS 8GB exFAT 8GB
1回目 4:45.0 5:32.0
2回目 1:30.0 2:19.0
3回目 1:57.0 2:35.0
4回目 2:15.0 2:24.0
5回目 2:13.0 1:51.0
6回目 1:50.0 1:15.0
7回目 2:10.0 1:30.0
8回目 1:36.0 1:29.0
9回目 1:50.0 1:31.0
10回目 1:42.0 1:33.0
11回目 1:23.0 1:20.0
12回目 1:52.0 1:27.0
13回目 1:30.0 1:22.0
14回目 2:08.0 1:13.0
15回目 1:55.0 1:35.0
16回目 1:41.0 1:20.0
17回目 1:44.0 1:31.0
18回目 1:33.0 1:20.0
19回目 1:27.0 1:24.0
20回目 1:40.0 1:36.0
平均値 1:56.1 1:48.4

測定方法について補足ですが、ソフトウェアの種類は7種類ではなく3種類で測定しました。

3種類のソフトウェアが全て「実行中」になったタイムを確認して、その後20秒程経過を見て「応答中」にならなければ、確認したタイムを記録します。

メモリ増設の効果を測定した際の 1GB の処理速度と、今回の「ReadyBoost なし」の処理速度の平均値が2分弱違うのは、「実行中」になった際のタイムの確認方法が違う為です。

メモリ増設の処理速度では、ソフトウェアをスムーズに切り替えることができるようになったタイムを記録しましたが、この場合はソフトウェアを切り替えた際の負荷で「応答中」になるケースがあります。

その為、メモリ増設の処理速度の方が2分弱タイムが遅い結果となっています。

もちろん各測定で測定方法は揃えていますので、検証結果に問題はございません。

今回は ReadyBoost の効果を測定しましたが、測定前はここまで効果があるとは予測していませんでした。

もちろん環境や実行する処理の内容によっても異なると思いますが、当方の測定結果では、処理速度がかなり向上しました。

パソコンのパフォーマンスを手軽に向上させたい方は、ReadyBoost を試してみてはいかがでしょうか。