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背景のボケが大きい写真を撮影する方法

最終更新日 2013/6/9

PLフィルターの効果に続いて、単焦点レンズの使い方を紹介します。

解説に使用するデジタル一眼レフカメラは、ニコン FXフォーマット デジタル一眼レフカメラ D600 です。

解説に使用する単焦点レンズは、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G | ニコンイメージングです。

単焦点レンズとは、焦点距離が固定されたレンズです。(焦点距離 14 mm/焦点距離 35 mm/焦点距離 50 mm など)

ズームレンズとは、焦点距離を変えることができるレンズです。(焦点距離 14 ~ 24 mm/焦点距離 24 ~ 120 mm/焦点距離 28 ~ 300 mm など)

最大絞りと最小絞りの特徴

絞り値(F値) - デジタル一眼レフカメラの基礎知識 | ニコンイメージング

開放絞り値 (開放F値) - デジタル一眼レフカメラの基礎知識 | ニコンイメージング

単焦点レンズは、ズームレンズと比較して開放F値が小さいレンズ(明るいレンズ)が多いです。

FXフォーマット用レンズ - 単焦点 | ニコンイメージングにて、単焦点レンズとズームレンズを比較すると、単焦点レンズには f/1.4 や f/1.8 といった値が見受けられますが、ズームレンズでは f/2.8 が最小となっています。(2013/6/9 調べ)

F値を小さくすると光を多く取り込めるので、シャッタースピードが早くても適正露出を得ることができます。(シャッタースピードが早いとブレにくくなります)

また、F値を小さくすると被写界深度(ピントが合う奥行きの範囲)が浅くなるので、背景のボケが大きくなります。

つまり、単焦点レンズを使用すると、背景のボケが大きい写真を撮影しやすくなります。

※単焦点レンズだけではなく、ズームレンズの望遠側で撮影してボケを表現するというテクニックもあります。

三脚を使ったレンズ交換

単焦点レンズを使って、背景のボケが大きい写真を撮影します。

野外でレンズを交換する時(三脚がある場合)は、デジタル一眼レフカメラを下に向けて交換すると、埃が入る可能性が少なくなると思います。(風が強い日は、埃や三脚の転倒に特に注意して下さい)

F値を設定する方法

単焦点レンズに交換したら、デジタル一眼レフカメラの電源を入れます。

撮影モードを A(絞り優先オート)に設定します。

サブコマンドダイヤルを回して、F値を設定します。

F値が変更できない(表示されていない)場合は、シャッターを半押しすると F値が表示されて変更できるようになります。

撮影距離とボケの関係

上の画像のように、デジタル一眼レフカメラをセットしました。

カメラと被写体が近いほど、大きくボケます。

被写体と背景が遠いほど、大きくボケます。

F1.8 で撮影した写真

F値を 1.8 に設定して撮影しました。

ピントは白い綿毛に合わせています。

F値の値を小さく設定したので、背景が大きくボケています。

F16 で撮影した写真

F値を 16 に設定して撮影しました。

ピントは白い綿毛に合わせています。

F値の値を大きく設定したので、背景がボケていません。

F値を切り替えて撮影した写真

上の写真は、2秒毎に写真が切り替わる GIF アニメーションです。

2秒毎に「 f/1.8 、 f/2.8 、 f/5 、 f/9 、 f/16 」に設定して撮影した写真が切り替わります。

F値の値が小さいほど、背景が大きくボケているのが分かります。

※Adobe Photoshop をお持ちの方であれば、ぼかしツールを使ってボケを調整することもできます。

単焦点レンズのボケ味を活かすことで、被写体を際立たせることができます。