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Windows 7 のパフォーマンス向上

Windows Vista から搭載された ReadyBoost(レディブースト)には、Windows 7 で新たな機能が追加されました。

ReadyBoost とは、フラッシュメモリをハードディスクドライブキャッシュ領域の代わりに使用する機能です。

ハードディスクドライブ(HDD)より、フラッシュメモリの方が高速です。(ランダムアクセス性能が優れています)

ReadyBoost を使用することで、ハードディスクドライブ(HDD)に退避させていたデータをフラッシュメモリ上に保持することができます。

その結果、ハードディスクドライブ(HDD)へのアクセスを減らすことができるので、パフォーマンスの向上が期待できます。

ただし、メインメモリを十分に搭載している場合や、HDD の代わりに SSD(フラッシュメモリドライブ)を搭載している場合は、効果はあまり無いかと思います。

また、メインメモリを増設できるなら、メインメモリを増設した方がパフォーマンスの向上が期待できます。

メインメモリが少ない上に増設できない(空きスロットがない)、PC が古くハードディスクの転送速度が遅い場合などに ReadyBoost の効果は特に期待できます。

Windows 7 の ReadyBoost

Windows 7 では、システム速度のために予約する領域は 32GB まで対応しています。(Windows Vista は 4GB です)

NTFS フォーマットと exFAT フォーマットが利用可能になった為です。

4GB 以上の予約領域を使用したい場合は、FAT32 フォーマットを変更します。

フォーマットダイアログボックス

USB メモリをパソコンに差し込みます。スタート/コンピューター/リムーバブルディスクを右クリック/フォーマットを選択します。

上の画像のように、ファイルシステムで「NTFS」か「exFAT」を選択します。

フォーマットの開始を選択します。(フォーマットすると、ディスクのデータが全て消去されます)

フォーマットが完了したら、ReadyBoost の設定を行います。

このデバイスを ReadyBoost 専用にする

リムーバブルディスクを右クリック/プロパティ/ReadyBoost タブ/このデバイスを ReadyBoost 専用にする/適用か OK で、ReadyBoost の設定が完了します。

上の画像は、8GB の USB メモリを使用した場合です。

FAT32 フォーマットの場合は 4GB までしか予約できませんが、「NTFS」か「exFAT」では約 8GB まで予約することができます。

「このデバイスを ReadyBoost 専用にする」も、Windows 7 の新機能です。

「このデバイスを ReadyBoost 専用にする」を選択すると、容量ぎりぎりまで予約領域として使用することができます。

更に Windows 7 では、最大8台のフラッシュメモリデバイスを同時使用できます。(Windows Vista は1台です)

これにより最大 256GB(32GB ×8台)を、システム速度のために予約する領域として使用できるようになりました。(増やせば増やすほど、パフォーマンスの向上に効果的とは限りません)