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Illustrator CS5 のライブトレースの使い方

Adobe Illustrator CS5(アドビ イラストレーター CS5)の使い方を理解するために、メニューバー「オブジェクト」のライブトレースに収録された機能を見てみたいと思います。

Illustrator CS5 のメニューバー「オブジェクト」

メニューバー「オブジェクト」のライブトレース

Adobe Illustrator CS5 * アートワークのトレース

メニューバー「オブジェクト」のライブトレースとは、写真や手書きの画像などのビットマップグラフィックスをベクトルグラフィックスに変換する機能です。

画像をトレースオブジェクトに変換する操作は、コントロールパネルから簡単に実行できます。

コントロールパネルのライブトレース

「ファイル」-「配置」かドラッグ&ドロップでビットマップグラフィックスを読み込むと、コントロールパネルにライブトレースのボタンが表示されます。

プルダウンメニューからは、さまざまなプリセットを選択したりトレースオプションダイアログボックスを表示できます。

プリセットの適用は、トレースオブジェクトに変換した後でも可能です。

ライブトレースのプリセット

ライブトレースでは、単純トレース・カラー変換・写真・グレースケール・手書きスケッチ・詳細なイラストレーション・コミックアート・ペン画など様々なプリセットを選択できます。(上の画像はカラー変換 16 色です)

トレースオプションダイアログボックス

ライブトレースのプリセットで求める結果が得られないときは、トレースオプションダイアログボックスから初期設定を変更できます。

調整のカラーモードでは、カラー・グレースケール・白黒を選択できます。プレビューにチェックを入れておくと、すぐに結果を確認できます。

その他にも、しきい値・最大カラー数・ぼかしなどの設定が可能です。

トレースの設定では、最大線幅・最小線幅・誤差の許容値・最小エリア・コーナー角度などを設定できます。

トレース結果にパスの数を表示

トレースオプションダイアログボックスの右下では、パスの数・アンカーの数・カラーの数・カラーエリアの数・画像解像度が確認できます。

メニューバーの「オブジェクト」-「ライブトレース」-「作成」とは、初期設定のトレースオプションでトレースオブジェクトに変換する機能です。

「オブジェクト」-「ライブトレース」-「作成して拡張」とは、トレースオブジェクトに変換して、更に拡張(トレースをパスに変換)する機能です。

「オブジェクト」-「ライブトレース」-「作成してペイントに変換」とは、トレースオブジェクトに変換して、更にライブペイントグループに変換する機能です。1回の操作でライブペイントグループの作成まで実行できます。

「オブジェクト」-「ライブトレース」-「解除」は、トレースオブジェクトを解除する機能です。他にも、画像の表示やトレース結果の表示に関するメニューが収録されています。