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デジタル一眼レフカメラのP・S・A・Mモード

最終更新日 2013/7/23

シーン(SCENE)モードに続いて、P・S・A・Mモード(露出モード)の使い方です。

解説に使用するデジタル一眼レフカメラは、ニコン FXフォーマット デジタル一眼レフカメラ D600(28-300 VR レンズキット)です。

撮影モード P、S、A、M (露出モード) - ニコンイメージング

Sモード(シャッター優先オート)に設定

P・S・A・Mモードとは、シャッタースピードと絞り値(F値)を設定できる撮影モードです。

Pモード(プログラムオート)とは、シャッタースピードと絞り値の組み合わせを設定できるモードです。

シャッターを半押しして、メインコマンドダイヤルを回すと、シャッタースピードと絞り値の組み合わせが変わります。

メインコマンドダイヤルを右に回すと、シャッタースピードは早くなり、絞り値は小さくなります。

メインコマンドダイヤルを左に回すと、シャッタースピードは遅くなり、絞り値は大きくなります。

Sモード(シャッター優先オート)とは、シャッタースピードを設定できるモードです。

シャッターを半押しして、メインコマンドダイヤルを回すと、シャッタースピードが変わります。(右に回すと早くなり、左に回すと遅くなります)

絞り値は、適正露出(適正な明るさの写真)になるように自動設定されます。

Aモード(絞り優先オート)とは、絞り値(F値)を設定できるモードです。

シャッターを半押しして、サブコマンドダイヤルを回すと、絞り値が変わります。(右に回すと大きくなり、左に回すと小さくなります)

シャッタースピードは、適正露出になるように自動設定されます。

Mモード(マニュアル露出)とは、シャッタースピードと絞り値の両方を設定できるモードです。

シャッターを半押しして、メインコマンドダイヤルを回すと、シャッタースピードが変わります。サブコマンドダイヤルを回すと、絞り値が変わります。

適正露出になるように、自分で組み合わせを設定するので、設定を誤ると露出オーバー(明るすぎる写真)や露出アンダー(暗すぎる写真)になります。

今回は、Sモード(シャッター優先オート)を使って滝の水を撮影します。

Aモード(絞り優先オート)については、単焦点レンズのボケ味をご確認ください。

シャッタースピード1/640秒

上の写真は、シャッタースピード「1/640 秒」で撮影した写真です。

カメラの表示パネルには、「640」と表示されます。

シャッタースピードが早いので、水の流れを写し止めています。

シャッタースピードが早いと、動く被写体を写し止めることができます。

シャッタースピード1/3秒

上の写真は、シャッタースピード「1/3 秒」で撮影した写真です。

シャッタースピードを遅くしたので、水の流れが表現されています。

シャッタースピードが遅いと、動く被写体の動きを表現できます。

シャッタースピード1/640秒~1/3秒

上の写真は、2秒毎に 8枚の写真が切り替わる GIF アニメーションです。

※写真が切り替わらない場合は、お手数ですがページを再読み込み(リロード)してみてください。

シャッタースピードを、1/640 秒 ~ 1/3 秒の間で切り替えて撮影しました。

三脚で固定して撮影しましたが、シャッタースピードの設定によって全く違う写真になることが分かります。

シャッタースピードを遅くすると、光が撮像素子に当たる時間が長い(シャッターが開いている時間が長い)ので、明るい写真になります。

そこでカメラは、絞り値を大きくして(絞りを絞って)、露出オーバーにならないように調整します。

しかし、絞り値の範囲は決まっています。(レンズによって、値は異なります)

今回の撮影環境では、シャッタースピード「1/3 秒」で最小絞り値(最も絞った状態)になりました。

つまり、更にシャッタースピードを遅くすると、これ以上絞って暗くできないので露出オーバーになります。

そこで必要となるのが、NDフィルター(減光フィルター)です。

シャッタースピード30秒

上の写真は、ND400 プロフェッショナルをレンズに付けて撮影した写真です。

Mモード(マニュアル露出)に切り替えて、シャッタースピード「30 秒」と絞り値「f / 20」に設定して撮影しました。

シャッタースピード「30 秒」でも、露出オーバーになっていません。(NDフィルター無しで撮影すると、露出オーバーで真っ白な写真になってしまいます)

NDフィルターの種類も色々ですが、スローシャッターで撮影したい方にはお勧めのアイテムです。